





東京都江戸川区内の工房にて、ひとつずつ眼鏡を制作
しているメーカーです。
全作業を工房内で完結しているため、アフターフォローも万全です。

セルロイドを使用したメガネは希少になりました。
セルフレームやセル枠と言われる合成樹脂を使用したメガネフレーム。
その語源は「セルロイド製のメガネフレーム」からきています。
残念なことに現在流通している合成樹脂系のメガネフレームのほとんどはアセテートになってしまいました。
セルロイドは発火しやすい、紫外線に弱い、天然素材(植物を原料にした合成樹脂)なのでとてもデリケートです。
このように繊細な素材が故に、メガネフレームになるまでの加工工程が全て手作業になるため、保管や加工が容易なアセテートが主流となりました。
眼鏡ノ奥山のメガネフレームは全てセルロイドなので、保管~加工~出荷まで、
ひとつずつ大事に取り扱っております。



アセテートと比べ発色が良く、光沢感がとても
綺麗です。セルロイドメガネを所有している方だけがわかる「違い」です。
磨き上げる作業がとても難しいのですが、
光沢感に魅せられて、長年セルロイドを採用しております。
アセテートの最大の違いである「弾力性」。
セルロイドだからできる芯をテンプルに通さないフレーム。
合成樹脂の透明感・美しさを最大限に引き出せます。
※眼鏡ノ奥山のフレームへの印字は、印刷ではなく全て文字を彫っております。光にかざすと文字が透けて見えます。

↑アセテートは柔らかいため金属の芯が入っている

↑素材自体が固いので芯が必要なく、彫られた文字が
浮いて見えます(クリア系生地の場合)


著:gatag.net
↑ 横幅が大きすぎて不格好なケース
横幅が大きすぎてメガネが浮いて見えるケース →

通常サイズと呼べばよいのでしょうか。
量販店では横幅が135ミリ~140ミリ程度の眼鏡が多く、
個人差はありますが体格の良い男性にはサイズが小さい
ケースが多いです。

著:web4camguy
← サイズが合っていて小顔に見えるケース
「小顔に見せたいから大きめのメガネを掛ける」と、
不格好になることが多いです。
個人差はありますが眉尻からコメカミの中間あたりに、
フレームの横幅を合わせるほうが不自然さがなくなり
シャープな雰囲気になります。
著:hyakushiki_thebest



↑量産フレーム
眼鏡ノ奥山フレーム→

↑逆反り例
ゴツければ良いというわけではないのですが、
合成樹脂のフレームは熱で変形するので生地厚が薄いと全体が歪みやすく、大きめのお顔の人は、メガネを掛けているうちに「逆反り」が生じてきます。
眼鏡ノ奥山では、逆反りを防ぐために生地厚に6ミリのセルロイドを採用しております。
量産品と比べ骨太な雰囲気にはなりますが、
逆反りの発生を防ぎ、長期間のご使用にも耐えるフレームをお届けしております。
眼鏡ノ奥山は、メガネの形状をセルロイド板から切り抜いているため、「板感」を残すことを心がけております。
量産品のように、機械で研磨すると切り落としたカドが丸くなり、
全体的に柔らかい雰囲気になりますが、
「程良く角を落とす、角感を残した光沢感や艶出し」は、機械で表現することのできない、眼鏡職人だからできる技です。


↑量産フレーム
↑眼鏡ノ奥山フレーム


↑量産フレーム
↑眼鏡ノ奥山フレーム
セルロイドはアセテートと比べ、素材自体が
固いため、アセテートのように補強するための金属の芯が必要ありません。
「合成樹脂の強みとは何か?」と素材について考えた結果、私共の答えは「他の素材にはない素材の綺麗さ、透明感を持っている」という結論に至りました。
透明感のある生地に、金属の芯を通すということに違和感があるため、眼鏡ノ奥山のフレームは全て金属芯を入れておりません。
合成樹脂のフレームは熱で生地が伸縮します。
経年の熱による伸縮の影響で丁番(折り畳み金具)に負担をかけ続けると、量産品で主流の生地に金具を刺して埋め込む「埋め込み丁番」の場合は次第に「カタつき」が発生して最終的にはフレームから抜けたりします。
眼鏡ノ奥山のフレームは、長年ご使用いただくことを想定して、丁番とフレームを金属の芯を潰して固定(リベット)する「カシメ丁番」を採用しております。
埋め込み丁番と比べはるかに強度が強いため、長期間の使用や多少の伸縮にも耐えます。

↑アセテートは補強の金属芯が入ってます。
↑量産フレーム

↑セルロイドは補強の金属芯が必要ありません。
↑眼鏡ノ奥山フレーム